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実行委員長・プログラム委員長からの挨拶

 

第13回画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2010)の開催にあたって

 

MIRU2010、第13回画像の認識・理解シンポジウムは、夏の北海道釧路にて、日本屈指の自然環境に囲まれて開催の運びとなりまし た。1992年の第1回開催以来18年を経て、MIRUは大きく成長致しました。昨年は492名の研究者、技術者、学生が集い、もはや国内会議の枠組みを 超えるものになりつつあります。従来よりMIRU論文の質の高さには定評があり、コンピュータビジョン、パターン認識の最新の研究動向を窺う格好の場として定着したと言ってもよいのではないでしょうか。今年も活発かつ効果的な意見交換の場となることを確信しております。

 本年の論文募集に対し過去最高となる数の投稿があり、査読付き論文205件、査読なし一般論文82件、デモ論文11件の応募を頂きました。査読付き論文については、2名の査読者による査読と2名の領域チェアによるメタレビューを行った後、プログラム委員会における慎重な審議を経て、10 件の優秀論文賞候補、8件のフロンティア論文賞候補を含む、56件の口頭発表論文を選定致しました。賞候補論文については、投稿されたカメラディ原稿、及び、優秀論文・フロンティアセッションにおける口頭発表の内容に対して、賞選定委員会による厳正な審査を行い、その中からMIRU長尾賞、優秀論文賞、フロンティア論文賞、学生優秀論文賞を決定します。

 優秀論文賞候補論文は、シングルトラックの優秀論文セッションで発表を行うとともに、質疑の時間を他のセッションより5分長く設定致しました。また、インタラクティブセッション、デモセッションでは、情報交換や研究討論の機会が少しでも増えるように、開催期間中常時、ポスター掲示、デモ展示ができるように致しました。また、MIRU2010では、斬新かつ挑戦的なアイデアの提案、育成を目的とする試みとして、フロンティアセッションと呼ぶ新たな口頭発表セッションを設けました。このフロンティアセッションでは、(A)設定課題そのもの、(B)課題を解決するための方法、(C)技術の利用先、利用方法、のいずれかにおいて著しい新規性が認められる論文を集めており、アイデアの新規性だけに着目して論文の評価を行う点に特徴があります。評価の高かった論文8件をフロンティア論文賞候補とし、優秀論文候補ともなった論文を除く5件によってセッションを構成致しました。さらに、MIRU2009に引き続き、発表内容についてのより深い議論の場を提供するため、口頭発表論文に対してもインタラクティブセッションまたはデモセッションでの発表の機会を設 けました。こうした同時発表を含めた発表件数は、インタラクティブセッション251件、デモセッション13件となり、オーラルセッションも含めた全発表件数は320になります。

 シンポジウム初日の特別講演では、顔画像センシングの研究開発と事業化に長年携われてきた川出雅人氏(オムロン)をお招きし、事業化の成功に至るまでの道のりと、成功に導くための研究開発のあり方について、「デジカメのデファクト 顔画像センシング技術とその実用化へのチャレンジ」 という演題でお話し頂きます。また、二日目の大田友一先生(筑波大学)による基調講演、「Perceptually Correct とPhysically Correct -自由視点映像・複合現実感におけるモデル表現-」では、「物理的に正しいモデル」と「感覚的に正しいモデル」とを対比させながら自由視点映像や複合現実感におけるモデル表現についてお話し頂きます。お二人の講演が、画像認識理解分野における今後の研究開発の方向性を見極める上で参考になるものと期待して います。

 最後に、開催にあたり、ご支援を賜りましたMIRU2010実行委員会の皆様、論文査読とプログラム作成にご協力頂いた領域チェア(プ ログラム委員)と査読者の皆様、共同主催組織としてご協力頂いた画像情報学フォーラム、電子情報通信学会パターン認識・メディア理解(PRMU)研究専門委員会、情報処理学会コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)研究会の関係各位に心か ら感謝申し上げます。また、現地での会場運営のお手伝いを頂く皆様にも心よりお礼を申し上げます。

 本シンポジウム終了後、電子情報通信学会論文誌D、及び情報処理学会Transactions on Computer Vision and Applicationsにおいて、MIRU特集号を出版する予定ですので、これらの論文誌へも積極的にご投稿頂きますようお願い致します。

 

2010年7月

MIRU2010実行委員長 美濃導彦(京都大学)
奥富正敏(東京工業大学)
プログラム委員長 前田英作(NTT)

 

 

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